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ならの薬草見学会 葛城山にて
平成12年4月29日(土)
写真のページへ(観察できた植物の写真の一部です)
見学会では野生の薬草の他いろいろな植物も観察することができました。


葛城高原は、金剛・生駒国定高原のほぼ中央にあり、東は奈良、西は大阪の府県境をなす。
金剛という名のつく山は他にもあるので、ここでは主峰を大和葛城山と呼ぶが、河内葛城山 あるいは北葛城山ともいう。
大和葛城山の標高は、959.7mと金剛山に比べてやや低いが六甲山、岩湧山より高く、大阪周辺 の山々としては気を吐いている。
二上山→平岩峠→葛城山→水越峠→金剛山までのコースを(健脚者は三井寺)をダイヤモンドトレイル と称し整備されている。(見学会案内より抜粋)

今回のコース
御所葛城山ロープーウエイ葛城山上駅→葛城山頂(標高950m)・・・ダイヤモンドトレイル・・・横峰(726m)
→笛吹山(568m)→クサブロ谷沿い(山口:250m、山口古墳)→笛吹神社

ノート
日本最古の朝廷がおかれた奈良県は、古来からのくすりの原料である生薬とも深い関わりをもっています。疫病に備え、大和を中心とする近畿地方で薬用植物が栽培されたほか、中国等の諸外国から渡来の生薬も大和に集まりました。
また歴史的な要因だけではなく、地質的にも恵まれた奈良県は、種々の生薬の栽培に適した環境にあり。周囲を山地に囲まれ、十分な降水、夏期の暑さと冬期の寒冷、積雪の少なさなどです。
 江戸時代に入って、古くから薬用植物の栽培が行われてきた大和地方(奈良県)は、重要な一地域となりました。そして、より日本人の体質に合った、優良な生薬の種苗が育てられ、栽培されました。
 明治時代になると、北海道では開拓政策のもとで、薬用植物の大規模な栽培化が行われ、国内での生薬の栽培の中心は北海道となりました。
しかし、大和地方を中心として育まれた国内種苗とは、気候風土等の条件が異なり、またなるべく手間をかけない大量生産が中心となったため、それまでの品種とは違う生薬が栽培されることが多くおこりました。
(参考:「ならの薬のプロフィール」)